staff interview

アニメーションはMerrill Macnaut(FLAT STUDIO)を中心に生み出されました。制作、脚本、音楽など、クリエイションの裏側を制作陣が語ります。

監督・演出・美術・色彩設計・編集

Merrill Macnaut
(めりる・まっくなうと)
/ FLAT STUDIO

音楽

HIDEYA KOJIMA (こじま・ひでや)

制作

石井龍(いしい・りゅう)
/ FLAT STUDIO

脚本

兀兀(こつこつ)

『君といる景色』では、1枚のポスターからストーリーがはじまりますが、
どのような流れで作品を作っていったのでしょうか?

石井

まずは制作メンバーを検討しました。今回はアニメーション表現を用いるということで、これまで〈いいちこ〉が積み上げてきた世界観を崩さずアニメを作るのであれば圧倒的な絵の美しさが必要です。そこで美術監督として劇場アニメ作品に携わる活動をしているメリルが候補にあがりました。

脚本は人間の内面が見えるようなドラマチックなストーリーにしたいということで、「兀兀(こつこつ)」と。佐野さんを中心に制作しました。今回の音楽はSE(サウンド エフェクト、効果音、環境音楽)というよりも音楽の力でも展開を作りたかったのでメロディアスな曲作りに定評のある小島くんに依頼しました。

佐野

プロットと呼ばれる仮構成をいくつか出して、制作陣の意見を聞いて修正していく形でストーリーを仕上げていきました。小説家という仕事柄、自分発信でスタートさせることが多いのですが、今回は依頼を頂いた所からスタートし周囲の意見を取り入れながら作っていくという点がいつもと違い、刺激になりました。やってみたかったことだったのでとても楽しかったです。

ストーリーの軸にある〈いいちこ〉のポスターについてお伺いしたいです。

KOJIMA

父がすごく〈いいちこ〉を好きで、子どもの頃から「下町のナポレオン」って書かれたパックが家に常備してあって、毎日のように飲んでいるのを見ていました。上京してきてからは自然派のポスターを見て、新しい印象が加わりました。〈いいちこスペシャル〉などのおしゃれなシリーズもあるし、歳をとるごとに印象が変わっていったお酒ですね。

いろいろなお酒を飲みますが、焼酎に関してはほぼ〈いいちこ〉。これは父の影響ですね。実家に帰ったときはこっそり盗んで飲んでいます(笑)。

佐野

ひとめ見ただけではお酒の広告とは思えないポスターですよね。どのポスターも、ある意味トーンが一定。統一された世界観に作家性を感じていました。

Merrill

僕はテレビCMの印象が強いんですよね。まだお酒のCMとして認識していなかったのですが、大人になってから〈いいちこ〉がお酒だと知りました。ポスターもすごく見てしまう。
世界の切り取り方に惹かれます。

石井

〈いいちこ〉のポスターには、見ている人に想像させる余地があると思うんです。直接的でわかりやすい広告が溢れている今、広告の受け取り手を信じる強さを感じます。すごく好感を持って見ていました。

〈いいちこ〉の世界観を作る上で心がけたことは?

Merrill

〈いいちこ〉のポスターのファンでもあったので、あの空気感を大前提にしたいと考えていました。〈いいちこ〉のポスターのように現実を普段の視点とは違う角度で切り取った世界をアニメーションにも流し込みつつ、ドラマや実写映画のテイスト、色を意識して選んでいきました。

印象的なシーンはありますか?

Merrill

砂浜に波が打ち寄せるシーンなど、アニメーターの方に手で描いてもらっています。今はAfter Effectsで作ることも多いのですが、波を印象的に描かれるべき場面では、やはり手で描いた方が圧倒的に味がある。こだわったところでもあり、見応えがあると思います。ストーリーとしては、二子玉川駅のシーンで〈いいちこ〉のポスターの世界に入っていくのですが、そこの見せ方はうまく仕上がったと思います。ふたりの心象風景のような意味合いで、高校時代に一緒にいた海辺の風景が少し入っているイメージ。このシーンでふたりの気持ちが通っていって告白へとつながっていくのですが、すごく好きなシーンです。

石井

音楽で言うと、切り替わりを意識して作ってもらったんですよね。高校時代からはAパート、再会してポスターの世界に切り替わるときにBパートのようなオーダーをしました。

KOJIMA

いただいたVコン(ラフ絵で構成したアニメーション)をひたすらループしながらピアノを弾いて、合うメロディを探しました。石井さんが言っていたように、楽曲の流れがあるものを心がけました。今回は後半の盛り上がるところが5秒くらい。その短い時間でいかに感情の盛り上がりを表現するかがポイントでした。

みなさんのお酒の話を聞かせてください。

KOJIMA

いいことがあっても悪いことがあっても、大人ぶってバーで暗い空間で飲むのが好きですね。現実から離れて、1日の終わりを感じられるというか。家でも暗くしてというのが幸せな時間です。

佐野

執筆が佳境になってくるとなかなかお酒を飲めないので、〆切が終わったらコンビニでお酒を買ってきてひとりで飲みます。「頑張ったな」と労う感じです。最近、〈いいちこ〉の缶(いいちこ下町のハイボール)がでていて気になっていました。そのひとときを楽しみに頑張っているところもあります(笑)。

石井

自分はなにかとこだわってしまうタイプなので、せっかく飲むなら、商品にもストーリーを感じられるものを選びたいと思っていて。そういう意味では、〈いいちこ〉のようにこだわりのある広告、デザインも含めて設計されている〈いいちこ〉はすごく好きです。ボトルのデザインも素晴らしくて、飲んでいないときでも眺めて楽しめる。高いお酒というよりも、自分の手が届く範囲で生活をよくしてくれるお酒というのもいいですよね。

最後に、『君といる景色』を見てくれる方に向けてメッセージをお願いします。

佐野

実は、小説家になる前に自主映画を撮っていたことがあって、そんな自分の体験を交えながらこの作品を書きました。でも、現実にはこんな女の子はいなかった(笑)。なので、「こんな恋愛あったらいいな」という思いを込めて脚本を書きました。みなさんも「こんな恋愛あったらいいな」みたいな感じで見ていただければ。

KOJIMA

楽曲はBGMというより曲単体でも楽しめるものに仕上がっていると思います。目をつぶって聞いていただいてもいいですし、映像と一緒に没頭してもらえたらと思います。

石井

絵を感じて欲しいですね。映像としてはもちろんですが、静止画として止めて観ても成り立つクオリティになっています。〈いいちこ〉ポスターの美しさを引き継ぐことがひとつの目的だったので、いままでの〈いいちこ〉のクリエイティブを僕らがどのように解釈して、どう仕上げたのかを感じていただきたいですね。

Merrill

『君といる景色』で伝えたいのは、特別な2人だからこの話になったのではないということ。見ているあなたが主人公かもしれない、等身大の僕らがこういう世界のなかで生きているということを、映像を見て感じてほしいと思っています。現実も角度を変えて見れば美しいと感じる瞬間があるかもしれない。そういう気づきがあれば嬉しいですね。

監督・演出・美術・色彩設計・編集
Merrill Macnaut (めりる・まっくなうと)
/ FLAT STUDIO
神秘的な世界観、リアリティとドラマ性を重視した画面設計など、1枚のイラストの中に背景の物語までをも描く。イラストレーター、美術監督、アニメーションディレクターとして活動。

音楽
HIDEYA KOJIMA(こじま・ひでや)
音楽ファンのみならず、アーティストたちからも高い支持を受け、多くのアーティストへの楽曲提供も行うサウンドクリエイター。ボーカルのぽんと音楽ユニットORESAMAとしても活動。

脚本
兀兀(こつこつ)
第23回電撃小説大賞《大賞》を受賞した小説『君は月夜に光り輝く』でデビュー後『この世界にiをこめて』『アオハル・ポイント』『さよなら世界の終わり』など、エモーショナルな青春小説を発表する小説家・佐野徹夜が主催する物語の〝創出ラボ〟であり、参加する多数のクリエイターと共に独自のカラーを持った作品を生み出していく〝創作チーム〟。

制作
石井龍(いしい・りゅう)/ FLAT STUDIO
FLAT STUDIO プロデューサー&マネジメント。2019年1月、アニメーションスタジオ「FLAT STUDIO」設立。

cast interview

「君といる景色」の声を担当した声優・ランズベリー・アーサーさんと田中美海さんのインタビューをお届け。制作の裏側、そして「出会い、別れ、再会」のエピソードを伺いました。

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